子宮頸がんの予防
子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)というもので、特別な人だけが感染するのではなく、性交渉の経験のある女性の80%が感染するといわれています。
このウイルスに感染してすぐに発症するわけではなく、基本的には免疫作用によって自然に体内から排除されます。しかし、ウイルスが子宮頸部に残っている期間が長くなった場合に、子宮頸がんとなってしまいます。
- ヒトパピローマウィルス(HPV)ついて
- 発がん性HPVには15種類ほどのタイプがあり、その中でもHPV16型、18型は子宮頸がんから多く見つかるタイプです。
- ワクチンの効果
- 発がん性HPVの感染を防ぐワクチンがあるので子宮頸がんの予防が可能です。
子宮頸がんのワクチンでヒトパピローマウイルス(16型と18型)の感染やがんになる直前の異常を90%以上予防できたとの報告があります。
- ワクチンの特徴
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ワクチンの副作用について全国的な問題になっています。子宮頸がんのワクチンの特徴として、筋肉注射なので接種部位の痛みと腫れがあり得ます。そのほか、失神などの副作用も報告されています。日本においてはそれ以外の重篤な副作用の確率は0.007%です。少ないから無視してもいいというわけではありませんが、ワクチンによって助かる命のほうが多いのであれば接種すべきではないかと考えております。
子宮体がん・卵巣がん
この二つに関しては、他の多くのがんと同じく原因がはっきりわかっていないので。
明確な予防方法は存在しません。
他のがんと同じく基本的な生活習慣を見直すことや、喫煙・過度な飲酒を控えることなどが予防法になります。
子宮がん・卵巣がんは共通して早期発見さえ出来れば治療の効果が出やすいので定期的な検診を行うのが非常に重要です。
婦人科がんの検査について
子宮頸がん・子宮体がんは検診として、子宮の中に器具をいれて細胞を取り、顕微鏡的にがん細胞の有無を調べます。その際にがん細胞およびそれを疑われる細胞の変化があるようであれば精密検査を行います。
卵巣がんについては子宮がんとちがって早期発見の決定的な方法がありません。
現時点では経腟式に卵巣の超音波検査を受けるのがいちばん確実な検診法です。
当クリニックでは、子宮がん検診をお受けになる方には原則的に無料で超音波検査もさせていただいております。
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